第4回技術交流会

「電子出版元年~iPad、Kindleで変わる読書環境」

2010年9月15日、手描きコンソーシアム第4回技術交流会を、開催しました。今回のテーマは、電子書籍、電子出版です。

電子書籍・電子出版は、既に市場拡大が必至と言ってもいいほどの状況ですが、将来的には、電子書籍、電子書類に「書き込む」「描く」ことも重要なテーマになると予想されます。そこで今回、電子書籍について長年のご経験を持ち、技術と業界に関する論客でもあるイースト株式会社の下川和男社長様より、ご講演・デモ等いただきました。 実際に、Kindleやソニーリーダーの実機を回覧・デモするとともに、ご講演の内容は、電子出版・電子書籍を多角的に俯瞰するもので、以下のような重要な項目を含むものでした。

<電子出版の歴史>

98年~2003年の米国、2004年~2005年の日本において、先行的な試みがあり、優れた製品も生み出しながら、電子書籍全体が離陸しなかったことと、その理由。

<市場動向、政策、企業間連携>

今回のKindle、iPadなどスレート端末が、ついに本格的な電子書籍市場の離陸を誘発しつつあること。これを受けて、政策面での動き、およびメーカー、キャリア、印刷、出版有力企業の合従連衡が激しくなっていること。

<有力各社のデバイス、サービスに見る特徴>

アマゾン、バーンズ&ノーブル、ソニー、マイクロソフトのスレートPC、アンドロイド・タブレット、そしてiPadなど各有力デバイスやサービスの動向、各社のねらい。

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<コンテンツ、フォーマット等の動向>

デジタルコンテンツの制作および流通に革新が起こりつつあること、フォーマットの国際標準化競争が激化している現状、文字を音楽や映像などと比較した場合の特徴など。
更にその後の質疑応答において、下川社長からは「長いこと、ITはオフィスオートメーション化を促進すると言われながら、今まで紙の使用量は決して減らなかった。しかし、ついに紙がデジタルに置き換わる時が来たかもしれない」という衝撃的なコメントも飛び出しました。


紙からデジタルへという流れは、読むだけに留まらず、書く・描くという簡易な入力が伴って初めて実現するものです。その意味で、手描きコンソーシアムの役割は更に重要になってくるということを、改めて認識することとなりました。